山陽新聞争議が全面解決

 労働組合の運動方針を理由に山陽新聞労組の正副委員長が、長年勤めてきた印刷職場から排除された山陽新聞社の不当労働事件が2月4日、全面解決しました。

 岡山県労働委員会が「見せしめ人事」と断じ、会社側の不当労働行為を認定する命令を出した後、正常な労使関係に戻すために山陽新聞労組が求めていた
 ①会社側の謝罪
 ②職場排除の理由として正副委員長の人格否定する記載をしていた前労担名義文書の無効確認
--などについて山陽新聞社が受け入れ。経営陣はこの日の解決交渉で「時代に合った新しい新聞社にしないといけない」と、長期間の争議を強いたことへの反省を踏まえ、労使関係の正常化を確約しました。

 2019年2月の市民集会をはじめ、この間の全国の皆さんのご支援に改めて感謝申し上げます。今後も労組が「言論の自由」を守る役割をしっかりと果たしながら、真に岡山県民・市民に信頼される山陽新聞社を目指していきたいと考えています。

●田淵信吾・山陽新聞労組委員長
 2018年春の不当配転から約2年。長期間の争議を支えてくれた新聞労連、市民、読者の皆さん、職場の仲間に感謝します。民主主義の担い手であり、公正な社会を築くために大きな役割を果たさなければならない新聞社の中で、自由な労働組合活動や言論が保障されない異常な状況を改める第一歩になりました。正常な労使関係を確立し、今後もさらに働きやすい職場づくりのために尽くします。

●南彰・新聞労連委員長
 長年印刷職場で築き上げたキャリアと尊厳を傷つけられた2人に対し、社内外の皆さんが支援を寄せてくれたおかげで、全面解決に至りました。この間の多大なるご支援に感謝します。今後は山陽労組、第一労組、経営陣の間で信頼関係をはぐくみながら、一緒になって岡山県民にさらに頼りにされる新聞社を目指してほしいと願っています。

報告集会で完全勝利を祝う山陽労組の3人(2月9日、岡山市内で)

笑顔の報告集会
「県労委命令を超える120%の完全勝利!」

 山陽労組と新聞労連、新聞労連中国地連は2月9日夜、岡山市勤労者福祉センターで「山陽新聞争議勝利報告集会」を開きました。全国から100人もの支援者が集い、前件の一時金争議と合わせ、6年にわたった争議の全面解決を祝いました。組合側代理人を務めた鷲見賢一郎弁護士は「県労委命令の内容を超える120パーセントの完全勝利だ」と山陽労組などの奮闘を称え、 集会出席者の笑顔がはじけました。

●市民との協同が大きな力に 

 南彰新聞労連委員長は、挨拶でちょうど1年前に同じ会場で開いた前川喜平さんを招いた市民フォーラムに触れ、「組合方針を理由に差別人事を行ったり、加計学園問題で書くべきことを書いていない新聞社では、市民の理解が得られないのではないかという思いを共有して全面勝利した」と、市民との協同が大きな力になったと総括しました。田淵信吾委員長は「3人だけの問題ではない。組合方針を理由に人事で報復すること が 許されたら 、全国の組合運動の担い手がいなくなる。絶対に負けるわけにはいかないという思いで闘ってきた」と闘いを振り返りました。OBの西崎省三さんは「争議は解決したが、加計学園問題など、書くべきことを書いていないという紙面の問題は宿題として残っている。引き続いてがんばってほしい」と激励しました。

 最後に宮崎日日新聞労組の今吉誠美前委員長が争議勝利を祝して 「よさこいソーラン」踊を披露。各組合の 組合旗が揺れるなかで、会場と「ソーラン騒乱、ソーラン」「かいけつ解決、かいけつ」の掛け合いを演じ、集会は最高潮に達しました。

「よさこいソーラン」踊を披露する宮崎日日新聞労組の今吉誠美前委員長(中央)

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