フォーラム「いま語ろう~セクハラと報道」

 世界的に広がる「#MeToo」運動や財務省事務次官のセクシュアルハラスメント問題を受けて、長い間語られてこなかったメディアで働く女性たちのセクハラ・性暴力被害が明るみになりました。撲滅に向けた機運が高まったものの、解決に至るプロセスは見えず、「被害者泣き寝入り」の構図は続いています。また、国際労働機関(ILO)で進められている、職場の暴力、ハラスメントの禁止条約の制定の動きにも日本政府は及び腰です。

 暴力の本質は支配です。報道現場のセクハラや性暴力は、権力と向き合うメディアの立場や報道の自由を脅かす温床となっています。撲滅に向かうべきメディア自体が、消極的な姿勢で被害者に沈黙を強いる構造です。今回のフォーラムで、ジェンダーの視点を持ち、日本のメディアの進むべき方向性を考えていきましょう。多くの方々の御参加をお待ちしております。

<開催日時> 12月8日(土)13:30~17:00
 (開場 13:00)

<会場>スマートニュース(株) イベントスペース
東京都渋谷区神宮前6丁目25−16 いちご神宮前ビル 2F
地下鉄「明治神宮前駅」から徒歩7分/
JR「原宿駅」から徒歩10分/
地下鉄「渋谷駅」徒歩9分

※1階にABAHOUSE LASTWORD原宿店が入っているいちご神宮前ビル(入口はABAHOUSEの左側)。

<資料代> 500円
<申込み先>
endharassment.withmic@gmail.com 

 メールのタイトルを「セクハラフォーラム申し込み」とし「①氏名、②よみがな、③所属」(入力例=①相原 悠、②あいはらはるか、③メディア労組)を明記して、上記特設アドレスまで申し込んでください。所属の記載は任意で結構です。会場の定員は120名です。定員に達し次第締め切らせていただきます。予めご了承ください。

スケジュール(予定)

13:30開会 主催者挨拶

13:40ゲスト基調講演
・セドリック・アルビアーニさん
(「国境なき記者団」東アジア総局長)
・中野麻美さん
(弁護士)
・林香里さん
(東京大学大学院教授)

14:40休憩

14:50発表者登壇
・セッション(ゲストと参加者)
・質疑応答

17:00終了

■ゲスト(五十音順)

セドリック・アルビアーニ(Cedric Alviani)

報道の自由を推進する「国境なき記者団(RSF)」東アジア総局長。仏ストラスブール大学ジャーナリズム学科(CUEJ)を卒業後、1999年よりアジアを拠点として外交、文化、報道が交差する各種プロジェクトを指揮してきた。RSF東アジア総局は、昨年4月に台北に開設し、日本、中国、香港、台湾、北朝鮮、韓国、モンゴルなどを管轄する。

中野 麻美(なかの・まみ)

弁護士(りべるて・えがりて法律事務所)。1975年北海道大学卒業。79年弁護士登録(東京弁護士会)。NPO派遣労働ネットワーク理事長。日本労働弁護団常任幹事。著書に「ハラスメント対策全書」(編著,エイデル研究所)、「労働ダンピング――雇用の多様化の果てに」(岩波新書)など多数

林 香里(はやし・かおり)

名古屋市生まれ。ロイター通信東京支局記者、東京大学社会情報研究所助手、ドイツ、バンベルク大学客員研究員(フンボルト財団)を経て、現在、東京大学大学院情報学環教授。専門は、ジャーナリズム/マスメディア研究。著書に「メディア不信 何が問われているのか」(岩波新書)、「<オンナ・コドモ>のジャーナリズム ケアの倫理とともに」(岩波書店、第4回内川芳美記念マス・コミュニケーション学会賞受賞)、「テレビ報道職のワーク・ライフ・アンバランス 13局男女30人の聞き取り調査から」(谷岡理香と共編著、大月書店)ほか

<主催>

「セクハラと報道」フォーラム(新聞労連、MIC、弁護士、記者、ジャーナリスト他)