北海道新聞記者逮捕問題で検証チーム設置
道新記者逮捕問題を考える(3)
新聞労連は9月7日、6月22日学長によるハラスメントなど不祥事が続く旭川医科大学(北海道旭川市)の学長選考会議を取材中の北海道新聞記者が現行犯逮捕(常人逮捕)となった問題について、検証チームを設置する方針を固めた。検証チームは本部と新聞研究部が中心となって構成した組合員によるもので、有識者の支援を受けて9月中にも活動をスタートする予定。
検証のポイントとして、取材中の記者逮捕の妥当性、「無断録音」をめぐる取材手法、取材記者の安全確保と会社の姿勢など。さらにチームは、アンケートなどを活用し、取材現場の声に耳を傾け、メディアが抱える構造的な問題、旧来型の男性中心主義的な編集職場におけるキャリア形成の諸制度、取材中の記者が身柄を拘束された場合の法的サポート制度の整備なども模索していく。