被害者中傷ヤジ 長崎市議会に抗議

 新聞労連は11月1日、長崎市幹部による取材中の記者に対する性暴力事件に関連して、長崎市議会での質疑中に被害者を貶めるヤジがとんだことに対して、長崎市議会の佐藤正洋議長に抗議し、早急にヤジをとばした市議を特定し、被害者に謝罪するよう求めました。議長に渡した文書は以下の通りです。

2019年11月1日

長崎市議会議長
佐藤 正洋 様

長崎市幹部による性暴力訴訟原告代理人
 中野 麻美
 角田由紀子
 中鋪  美香
 太田久美子
日本新聞労働組合連合(新聞労連)
中央執行委員長 南  彰

市議会でのヤジに対する抗議と調査要請

拝啓

 日頃より「長崎を最後の被爆地とするため」に、世界恒久平和の実現と核兵器のない未来の構築に向けてご尽力されている貴職と長崎市議会に敬意を表します。

 さて、平和と人権の尊重を大切にする長崎市政において、2007年7月、原爆被爆対策部長が取材中の女性記者に性暴力を振るう事件を起こしました。被害者の人権救済申立を受けた日本弁護士連合会が、それを「人権侵害」と認定し、謝罪や再発防止を長崎市に勧告しているにもかかわらず、市が12年ものあいだ不誠実な対応をとり続けるため、被害者はやむなく本年4月に提訴に踏み切りました。

 ところが、本年7月1日の市議会一般質問において、池田章子市議が一連の市の対応について問いただしていた際、議員のなかから「被害者はどっちか」などのヤジが飛びました。

 このような議員のヤジは、被害者側に落ち度があるかような言説を流して二次被害を引き起こした長崎市幹部の行動と同じであり、被害者の尊厳を今なお著しく傷つけるものです。被害者の代理人及び被害者が所属する労働組合として、これは看過できないものであり、市議会に対し、強く抗議します。

 人権侵害に無頓着なこのような市議の存在が、長崎市の不誠実な対応を許し続ける要因になっています。一刻も早く、議会としてヤジを飛ばした市議を調査して特定し、発言を撤回させ、被害者に謝罪するよう強く求めます。

 以上、よろしくお願いいたします。

敬具

【ヤジの内容】以下の動画の20分13秒~15秒をご覧ください。

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