労連声明:ジャーナリスト北角裕樹さんの拘束に抗議し、 即時解放と日本政府に救出を強く求める

 軍事クーデターが起きたミャンマーで、同国在住の日本人ジャーナリスト・北角裕樹さんが4月18日夜、自宅で治安当局に拘束され、刑務所に移送される事件が起きました。
 ヤンゴン在住の北角さんは、クーデターに抗議し民主主義を求める市民の活動や、それを弾圧するミャンマー国軍の実態を取材し、S N Sや動画配信を通じて世界に発信してきました。今年2月26日にも抗議デモを取材中に拘束され、解放されています。
 ミャンマー国軍は2月1日のクーデター以降、外国人記者を含むジャーナリストを相次いで拘束。批判的なメディアの免許取り消しや記者の拘束が相次いでいます。ネット遮断など情報通信の妨害も続いています。
 北角さんはこのような弾圧に屈せず、「世界の人にミャンマーで酷いことが起きていることをぜひ知ってほしいという声が非常に強い」「『国際社会に助けてほしい』『軍の残虐行為を平和的なデモだけでは止めることはできないのではないか』『自分たちの力だけではどうにもならないのではないか』と言う気持ちが彼らの中にあって、ぜひ国際社会から圧力をかけてほしいと思っている」と語り、現地での取材や発信を続けてきました。
 これに対し、ミャンマーの軍事政権側は日本大使館に対して「虚偽ニュースを拡散させた疑いで取り調べている」と主張しています。
 市民に寄り添ったジャーナリズム活動が、政府によって違法行為とされて逮捕される事態は、私たち報道機関で働く者に脅威を与え威嚇するものであり、表現・言論の自由への弾圧です。もはや、国際的に保護されるべき報道の自由への蹂躙です。
 ミャンマー治安当局に対して、北角さんやジャーナリストたちの拘束に抗議し、即時解放を求めます。
 また、ミャンマーでは、2007年に日本人ジャーナリストの長井健司さんが軍事政権に対する僧侶や市民の反政府デモを取材中、軍政府から射殺されたとされています。ジャーナリストを狙った同様の悲劇が、二度と繰り返されてはなりません。
 日本政府は「ミャンマー側に対して早期解放を求めている」という姿勢を明らかにし、菅義偉首相も「邦人保護に万全を尽くす」と記者団に語っています。 
 日本政府には北角さんを一刻も早く救出するとともに、軍事政権によるミャンマーの市民に対する弾圧をやめさせるよう、強く働きかけることを求めます。

2021年4月20日
日本新聞労働組合連合(新聞労連)
中央執行委員長 吉永磨美

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