2026年度専門紙・スポーツ紙賞 受賞決定!

新聞労連は、2019年からジャーナリズム大賞の部門賞として専門紙やスポーツ紙労組の記事や紙面を対象にした「専門紙賞」を創設しました。2022年には「専門紙・スポーツ紙賞」に名称を変更しました。 26年より専門紙、スポーツ紙労組のモチベーション向上と組合活動の活性化を図るためジャーナリズム大賞から分離独立し、独自の基準と方法で選考する新しい専門紙・スポーツ紙賞に生まれ変わりました。今年度は賞を刷新した初年度で、多くの力作が集まりました。専門紙賞とスポーツ紙賞でそれぞれ選考委員会を開き、厳選なる審査をした結果、専門紙賞は大賞1件、優秀賞1件、特別賞1件、スポーツ紙賞は大賞1件、優秀賞1件が選ばれました。
授賞式は7月22日に新聞労連定期大会後に執り行われ、受賞者に大きな拍手が寄せられました。

2026年度専門紙・スポーツ紙賞総評

専門紙賞・スポーツ紙賞の選考委員会が7月16日と19日に開かれ、専門紙・スポーツ紙賞労組などから選ばれた選考委員による互選によって作品を審査しました。

専門紙賞の選考委員会は7月19日に開かれました。応募があったのは3組合から合計8作品でした。
審査の結果、大賞に選ばれたのは、日刊建設工業新聞・熊谷侑子さんの企画連載「東京コンガラショック」です。再開発が急激に進むなかで解体時に発生するコンクリートのガラ(廃棄物)が急増している現状と、廃材の資源循環の問題を、処分を担う合材向上、処分を頼むゼネコン、広域的循環を探る行政、コンガラ同様アスファルトガラの処分に苦労したすえ不正に至った舗装業界の4本建てで多面的に報じた点が専門紙ならではの鋭い切り口で秀逸だったなどと高い評価で一致しました。
優秀賞に選出されたのは、化学工業日報・きみラボ制作チームが企画・制作した「きみラボ」です。「きみラボ」は、子供向けのゲームキャラクターをフィーチャーしたりビジュアライズされた別刷紙面で、化学と世の中の営みのつながりや、実験で興味を引いたりと内容的に充実した取り組みが評価されました。社会へ働きかける力が強く、営業企画としても相当な労力がかかっている点も受賞のポイントとなりました。
特別賞には、電波新聞・高橋めぐみさん、臼井慎太郎さんによる「世界を股にかける「測る先鋭部隊」の最前線 脱炭素とDXを支える計測技術 日本勢のグローバル戦略を追う」が選ばれました。脱炭素・DX分野に欠かせない黒子である計測器の世界展開を追ったもので、専門紙らしい特徴ある視点、という点が認められました。
惜しくも入選を逃した作品も選考委員から評価されるものが多くあり、甲乙付け難いと選考委員を悩ませていました。特に電波新聞社労組からは複数応募がありどれも力作揃いとの評価でした。

スポーツ紙賞の選考委員会は7月16日に開かれ、3組合から4作品が集まりました。
選考の結果、大賞を受賞したのは報知新聞・吉田淳さんら8人が関わって執筆・制作された「長嶋茂雄さんに関連する紙面展開、一連の報道」です。前日に行われたプロ野球・ジャイアンツの一周忌特別試合の展開に、重ねてきた自社取材による豊富な素材、加えて最終面に王貞治氏の特集記事を配置して作り上げたドラマティックなレイアウトが、同業他社を圧倒するなどとして高評価を得ました。
優秀賞は東京スポーツ・中西崇太さんによる「羽生結弦さんと震災復興に関する一連の報道」が選ばれました。震災15年を迎えるタイミングで、本人の言葉、周囲にもたらした影響を多角的視点で取り上げたものです。羽生さん本人と、復興に取り組んだ仲間、地元の人々の温かみを伝えた点に評価が集まりました。
佳作となった報知労組の大学スポーツ紙コンテストは、若者に業界を志望する求心力を生み出すため組合員総出で長年取り組んでいる点、神戸デイリースポーツ労組のマスメディア主催ボディビル大会は、若手記者がツテも人もない中で本人の経験を活かして、74人が参加する大会・新事業を作り上げた情熱と功績に敬意を表するものです。
選考委員からは、スポーツ紙賞の応募が4作品に留まったことを受けて、次年度以降積極的な応募を期待するとの声がありました。