あと、この時期に私がアプローチされたメディアというと、TBSの「ニュース23」という番組がありました。これにもインタビューに出ましたね。ですから、テレビで最初に私が加計学園問題について話をしたのはTBSということになっているんですけど、でもその前に、NHKのほうには映像はあったんですよ。それはずっとお蔵入りになったままなんです。もう廃棄されてるかもしれませんけどね。
そうやって(2017年)5月25日に私は記者会見したわけですけども、この記者会見に至る経緯というのは、こういうことなんですね。その3日ぐらい前からバタバタとし始めていて、私がその前に違法天下り問題で記者さんたちから取材攻めに遭ったことがあって、家の周りにたくさんの記者さんがいて困ったという経験があったので、またこれが起こるぞと思ってですね、自宅を抜け出して、都内某所に潜伏しておりました。
ビジネスホテルに寝泊まりしてまして、家の中は空っぽだったんですけども、やっぱり報道陣が詰めかけて家の回りを包囲してる。中にはだれもいないんですけども、外から入るわけにいかないという状況があって、封鎖されている状態。報道陣を突破しなければ家に入れない、家に帰れないなあという状態になったんですね。
そんな時に、私の文部科学省の先輩に当たる寺脇研という人から電話がかかってきまして「東京新聞の望月衣塑子という記者から話があった。望月記者が前川の自宅を包囲している報道陣全員の了解をとって、記者会見を開くなら包囲を解くと。そういうことを決めた」と。そうか、と。家に帰れるのなら記者会見しようかと。こんな感じで、望月衣塑子さんのリーダーシップによりまして、私は家に帰れるようになったようなわけです。記者会見の経緯はこんなところでございます。
記者会見をしたので、NHKもそれなりに報道できるようになったわけですけど、それでも、やっぱり私のインタビュー映像は使われなかったですね。
山陽新聞労働組合
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