最後に申し上げておきたい。権力者が使う「中立性」という言葉にだまされるなと。
メディア、あるいは報道の「中立性」「公正中立」という言葉を、ずいぶんと今の政府関係者は口にします。同じように教育についても言うんです。政治的中立性、政治的中立性と。
しかし、権力を持つ側の人間が「中立性」と言った時にはワナがあるわけであって、結局「中立性」という言葉で何を求めているかと言えば、権力に対する批判を封じる。権力批判を封じる論理として「中立性」という言葉を使っている。
というわけで、私は「中立性」という言葉は非常に危ない言葉であって、特に権力側が使ってる「中立性」という言葉は信用してはいけないと思います。
ちょっと時間が超過しましたけど、このへんで私の話は終わらせていただきます。(拍手)
◆司会
前川さん、ありがとうございました。いま一度、大きな拍手をお願いいたします。(拍手)
会場から質問を受け付けます。質問は書いて箱に入れていただきます。通路をスタッフが行ったり来たりしますので、 事前にお配りした用紙に質問内容をお書きいただいたかたは、手を挙げてスタッフにお伝えください。ペンも係の者が持っております。
今日の集会の資料は、イスの数とちょうど同じ数を用意したのですが、この通り、立ち見も出る盛況となり、資料を持っていないかたもいらっしゃると思います。隣のかたと譲り合って見ていただければと思います。
それでは、続いて、パネル討論に移りたいと思います。新聞労連の南委員長が「山陽新聞」の加計問題報道の特徴について、まず報告します。
山陽新聞労働組合
- 前川喜平さんと考えるメディアのあり方~これでいいの?山陽新聞
- 漫画「山陽新聞が組合いじめ!」
- 当事者の横顔
- 開会あいさつ
- 第1部 講演(1)加計学園とメディアのあり方
- 第1部 講演(2)「山陽新聞会長=加計学園理事」は利益相反
- 第1部 講演(3)加計問題の本質は、安倍首相による国政私物化
- 第1部 講演(4)「首相の意向」で無理やり認可した獣医学部
- 第1部 講演(5)事実を報道できないNHK社会部の「意地」
- 第1部 講演(6)「出会い系バー」…ありがたかった文春砲
- 第1部 講演(7)「読売新聞が書くとは思えない」 ところが…
- 第1部 講演(8)自宅に取材攻勢 「会見するなら包囲を解く」
- 第1部 講演(9)書いてもいない「独占手記」が賞をもらい…
- 第1部 講演(10)愛媛県文書は「加計ありき」の動かぬ証拠
- 第1部 講演(11)首相と理事長の面談を「なかった」ことに…
- 第1部 講演(12)明らかな虚偽答弁 「首相案件」で地元負担倍増
- 第1部 講演(13)理事長会見のひどさ、メディアはもっと追及を
- 第1部 講演(14)教育に新聞を、加計・森友問題も題材に
- 第1部 講演(15)権力者が言う「中立性」にだまされるな
- 第2部 パネル討論(1) こんなにおかしい、山陽新聞の加計疑惑報道
- 第2部 パネル討論(2) 「第一労組」の日下委員長「経営が記事に介入しても何もしない」
- 第2部 パネル討論(3) 越宗会長=加計学園理事? 山陽新聞「分かりかねる」
- 第2部 パネル討論(4) 団交で「会長=加計学園理事」を認めた
- 第2部 パネル討論(5) 新聞社の「隠ぺい体質」は非常に問題
- 第2部 パネル討論(6) 安倍政権の窮地をイカサマで救った山陽新聞
- 第2部 パネル討論(7) 報道の自由を守る「職能団体」としての労組
- 第2部 パネル討論(8) 日本の新聞の半分は「政権プロパガンダ」
- 第2部 パネル討論(9) 越宗会長は加計学園理事を絶対辞めるべきだ
- 第2部 パネル討論(10) 安倍政権は「国民は愚か者だ」と思っている
- 第3部 争議の当事者あいさつ
- 第3部 閉会あいさつ
- 集会報道
- 集会参加者の声