最後に申し上げておきたい。権力者が使う「中立性」という言葉にだまされるなと。
 メディア、あるいは報道の「中立性」「公正中立」という言葉を、ずいぶんと今の政府関係者は口にします。同じように教育についても言うんです。政治的中立性、政治的中立性と。
 しかし、権力を持つ側の人間が「中立性」と言った時にはワナがあるわけであって、結局「中立性」という言葉で何を求めているかと言えば、権力に対する批判を封じる。権力批判を封じる論理として「中立性」という言葉を使っている。
 というわけで、私は「中立性」という言葉は非常に危ない言葉であって、特に権力側が使ってる「中立性」という言葉は信用してはいけないと思います。
 ちょっと時間が超過しましたけど、このへんで私の話は終わらせていただきます。(拍手)

◆司会

 前川さん、ありがとうございました。いま一度、大きな拍手をお願いいたします。(拍手)
 会場から質問を受け付けます。質問は書いて箱に入れていただきます。通路をスタッフが行ったり来たりしますので、 事前にお配りした用紙に質問内容をお書きいただいたかたは、手を挙げてスタッフにお伝えください。ペンも係の者が持っております。
 今日の集会の資料は、イスの数とちょうど同じ数を用意したのですが、この通り、立ち見も出る盛況となり、資料を持っていないかたもいらっしゃると思います。隣のかたと譲り合って見ていただければと思います。
 それでは、続いて、パネル討論に移りたいと思います。新聞労連の南委員長が「山陽新聞」の加計問題報道の特徴について、まず報告します。