南労連委員長 ありがとうございました。それでは、会場のみなさんから相当多数の質問をいただいているので、それにも触れながらお二人に聞いていきたいんですが、まずこれは前川さんに。「前川さんはどのように新聞を読み、情報を得ていますか? 政権側の不都合なニュースは、レッテルでしか報道されない傾向になっているように感じます」というご質問なんですが。
前川さん そうですね。最近はまず読むのが「東京新聞」だものだから…。まあ、どのように新聞を読んでるって、私から見ると日本の新聞は、半分ぐらいはもう「政権プロパガンダ」になっちゃってると思ってます。
だから「どんなプロパガンダをしてるか」を知る意味で読むことはあっても ―― S新聞なんかはそうですけどね ―― その新聞から何かを学ぼうというつもりはなく、むしろ1つの材料として見てる。「ああ、この新聞はこういうふうに見てるな」という、そういう読み方はしてます、一部の新聞に対してはね。「新聞を疑え」というキャッチコピーがありましたけど、それを言ってた新聞ですけどね。
だからこそ、NIEという話をさっきしましたけど、やっぱり、新聞というのは非常に大事なメディアなんだけども、複数比べて読むというのは、どうしても大事なことだと思うんですよね。
南労連委員長 NIEの話なんですけど、岡山でやると、普通に考えれば「山陽新聞」とどこかの新聞2紙を組み合わせて教育現場に置いていく、というのが通常あり得るパターンだと思うんですけど、前川さんから見て、今までの山陽新聞の実態をお聞きになる中で、このNIEとして「山陽新聞」を使えるかどうか。どうお感じになりますか。